床ずれセミナーアンケート
2010年日本褥瘡学会・在宅ケア推進協会 中部・北陸総会
入場者 : 177名 アンケート総数 : 77枚 回収率 : 44%
(1)あなたの主な職種をお答え下さい。
職種 | 人数 |
---|---|
医師 | 1 |
訪問看護師 | 11 |
病院看護師 | 28 |
ケアマネジャー | 5 |
薬剤師 | 0 |
PT | 3 |
OT | 5 |
管理栄養士 | 1 |
ヘルパー | 1 |
社会福祉士 | 0 |
介護福祉士 | 4 |
福祉用具専門相談員 | 1 |
その他 | 15 |
(2)上記の職種での経験年数を教えてください。
経験年数 | 人数 |
---|---|
1年未満 | 5 |
1年以上-3年未満 | 11 |
3年以上-5年未満 | 6 |
5年以上-10年未満 | 12 |
10年以上-20年未満 | 24 |
20年以上 | 19 |
(3)あなたの地域で介護保険で利用してレンタルしたいのに、制度上使えなくて困っている用具はなんですか?
用具 | 人数 |
---|---|
圧分散用具 | 4 |
治療材料 | 7 |
栄養関連 | 1 |
排泄関連 | 2 |
口腔ケア関連 | 1 |
スキンケア用品 | 4 |
ポジショニングクッション | 23 |
その他 | 0 |
(4)その福祉用具がレンタルできなくて困っている内容を少し詳しくお聞かせ下さい。
- 現在レンタル可能なポジショニング用のクッションの種類が少ないのが現状です。購入となると高価であり、また自作することに対しても問題があります。褥瘡のリスクも高い状況ですが、レンタル対象のクッションが増えればいいと思っています。
- 借りたいと思う福祉用具が貸出ししておらず自費になってしまう。
- 褥瘡、拘縮予防のためポジショニングクッションを使用したくてもコスト的に問題あり。市販のクッションを使っていてうまく除圧ができなくて困ることがあります。
- 低反発クッションは高価でレンタルできず不足している。。車イスは本人持ちがベストのため。市販の物はすぐに使えなくなる。
- レンタル事業者によってレンタル可能な物が限られている。
- 高反発マットそよかぜ、吸引機のレンタル(4,500円/月と高い)。
- 良いとわかっていても高価な物であり、なかなか購入に至らない。
- ターミナルなど使用期間が短い方に購入が難しい。
- どのように使用すれば、どう使えるのか。試すことができず大きいものを購入してしまい少し困ることになる。
- ポジショニングクッションのコストが高くて、指導用に利用してもPtに合ったものが在宅では利用できない。
- 療養型病床では適切なマットレスやポジショニングピローが足りない。レンタルできるような体制があればよいと思う。
- 経費
- 特養では用具全てレンタルできない。
- ポジショニングクッションが高くて手が出ない。使いこなせるかどうかわからずお試しでもあれば・・・
- 状態が悪くなっている一時期だけ使いたいと思っても購入しないといけない。購入の費用が高く、あきらめてしまうことが多い。
- ポジショニングクッションがレンタルできるのがわからないのですが、是非、施設にも常備したいと思ったし、在宅でももっと広めればいいと思います。
- 購入すると高いクッション類。体位変換器のレンタル可能な品目が少ない。
(5)日ごろ、職種間や病院・施設間の連携で問題だと感じていることをお聞かせ下さい。
- 今までMSWに任せえていた事が多く、今後は家族の相談に乗れるよう、もっと知識を深めていかなければならない。
- NVS、CWのリハ的視点の不足。こちら側(リハ側)のプレゼン能力の不足。
- 在宅だからこそ必要な褥瘡創傷担当医がいないのが現状です。
- 施設や在宅でポジショニング、シーティング、ADLアップに対する認識が薄い。自分自身、他の職種へ伝える技術、話術不足。病院から在宅、施設へのソフトランディングやシームレスが上手くいかない。
- 褥瘡予防委員やPT、OTがポジショニング指導しても、その重要性が全職員に理解と協力を得ることが難しい。
- ケアカンファレンスで情報交換などするのですが、認識不足やあとから方向性の変更がありトラブルになることがある。
- 施設で褥瘡をつくらないように努力しているのに医療側で作られるのがとても残念。
- 在院日数短縮で退院カンファレンスが軽るんじられていることがある。
- 主治医に遠慮してしまい往診日まで傷につける薬をつけずにいたり、傷の治りが悪くても何ヶ月にわたり同じ薬(ゲーベン)を使用し続ける。
- 難病で総合病院(神経内科)で褥瘡があり、受診の送迎困難なため、近医の皮膚科に往診お願いしたいが制度上できないと言われた。
- スタッフ会議にケアマネは来るが、訪看が来ることは少なく、ケアの伝達が難しい。
- ケアマネが福祉職の場合、在宅褥瘡予防についての知識不足、意欲不足を感じることが多く、往診、訪看の利用につながらないことがある。
- 患者様の為にと関わっているのですが、ケアが継続されずブツブツと切れる。看護がまだ在ります。患者中心の看護が連携できると良いのですが、まだまだです。
- 医療の方は数値でしか話を先に向いていかない。
- 入院から在宅、在宅から入院への情報提供がされているが、褥瘡発生原因の認識は全くない。また、マットの種類の認識もない。
- マンパワー不足(家族その他)
- 褥瘡以外の疾患の情報中心となっており、入院してから褥瘡が重傷であることがみられるようになってきた。
- 医師との関係。
- 褥瘡ケアをしてくれる医師が当院には1人しかいないが、手術などで忙しくなかなか在宅まで出向けないため、訪問看護師のケアにかかっている。
- 物事がタイムリーに運ばないことがある。
- チーム医療の大切さ、在宅、施設、療養型への移行時のカンファレンスによる連携の重要さ。
- 在宅でのケアの仕方で指導できれば。そういったことの違いがスムーズに言い合える連携。
- 病院を退院する時、在宅への期待が大きすぎて、利用者、家族に説明するのが大変。
- 褥瘡対策チーム以外に職員の褥瘡に対する知識、意識が低く、協力が得られない。
- 良いポジショニングやトランスファーを頭の中では理解している(知識はある)のに実行できていない。また、意識づけがなされていない。
- 看護、介護、医師間での情報の共有。
- 統一したケアができないこと。ポジショニングのしかたetc。
- なかなか(昔のやり方を通す人がいて)新しい考え方や方法が浸透しない。
- 個々の職種間の方針?等に微妙にずれを感じることがあります。急性期病院との間やケアマネの思いとのずれなどを感じることがあります。
- ポジショニングとトランスファーの問題。統一したケアができない。
- 医師との連携がなかなか取れない(主治医とは別に皮膚科とか・・・)。
- 病院からの病状のことは家族からの情報が主で、安静時や食事制限、水分制限など詳細がわからないことが多い。もっと情報が入るような連携は必要だと思う。
- 寝たきり、拘縮の患者が多くなっている。業務量が増え、ケアの時間が充分とれない。自宅での褥瘡をつくり入院する患者が増えている。
- 入院や病院内でしていることでも在宅では用具、介護力でできない部分が大きい。在宅でできることを、在宅で想定して指導して欲しい。ドレッシング材等についても・・・。
- Drの話が聞けない。
- ポジショニングクッションが不足。患者様によりよいサービスが出来ていない。
- 担当階に褥瘡に関する予防、治療の知識に差がある。
- 内服や介護の方法をDrより指示受けるも、介護者の介護能力を越えた指示が出されることがあり、負担がアップする。在宅は介護能力の評価も必要だと思う。
(6)本日のセミナーで良かった部分をお聞かせ下さい。
- 在宅でも現状を知る事ができた。今後、自分がどう関わっていくべきか考える機会となった。
- 下元先生の実技、講義はよかったです。楽しかったです。山下志吾さんのお話も非常に真をついていてよかったです。
- ラップ療法の問題点を再確認できた。今までの自分の移乗時の介助がいかに力任せであり、ご利用者に負担を掛けていたと反省させられた。
- すべて良かったです。
- ポジショニングセミナー。施設に帰ってからやり直してみようと思いました。拘縮、緊張が強い人が多いので、とてもヒントを頂きました。
- 下元佳子先生の実践的なセミナーがすぐにも役立ちそうで良かった。
- Ptとfamilyの声が聞けたこと。
- わかりやすい褥瘡ケアの方法。アセスメント方法を知ることができた。
- 体交の仕方は大変勉強になった。褥瘡には軟膏のせいにしていました。深くまで原因を追究する必要があると感じた。
- 移乗、移動のセミナーが介護の現場職員としてすごくよかったと思います。是非、実技講習等へも参加して広めたいと思いました。
- どのセミナーも良かったのですが、パネルディスカッションで発表される方々が、それぞれご自分の専門域を発揮されていることに関心しました。
- 床ずれの話はよくわかりましたが、フットケアの話も聞ければよかったです。
- ポジショニングについて聞けてよかったです。
- 下元先生の実践セミナー
- 移動時のリフト使用に関する事、ポジショニングにより車イス乗車状況が変化した事、褥瘡が移動などの動作による影響について
- シンポジウムで他職種の意見を聞けてよかった。
- 褥瘡に対して生活の見直しの必要を感じ、実践したい。
- 利用者と家族に優しい移動、移乗、ポジショニング
- 入院していると業務優先の看護が患者負担になり、褥瘡や拘縮につながったのかと思うと業務や自分自身の看護の見直しが必要だと感じました。
- 全部よかったです。
- 下元先生の講義が聞けて良かった。
- 山下さんと石丸さんの話が聞けたこと。
- 下元先生のセミナーがわかりやすくてよかったです。
- 下元先生:ポジショニング→具体的なケアを演習することが重要と思った。
- 体位変換、ポジショニングについて知らなかったケアを学んだこと。
- ケアの部分の必要性が再確認。
- ポジショニング、移乗、移動の実際を見ることができ参考になった。
- 話がとてもわかりやすかった。
- 全て良い内容で良かったです。
- 移動、移乗、ポジショニングについて、実演(カメラつき)してくださり分かりやすかったです。
- 褥瘡ケアのこと、下元先生の講義はとても為になった。また、施設の仲間に伝えたいと思ってます。
- 体位変換のやり方や移乗時、仙骨に圧をかかることを考えられました。ポジショニングももっと勉強したいと思いました。患者さんの立場からの話も聞けたのでとても良かったです。
- ポジショニング、トランスファーとてもよかった。
- 下元PTの実技を交えた講義。とても感銘を受けました。OTとしてもっとポジショニングの勉強をしようと思いました。
- 移動、移乗、ポジショニングの仕方。OHスケールによる早期褥瘡の予防。
- OHスケールの意味、意義がよくわかった。今後も引続き活用していきたい。
- 各職種での立場や事情、現状が分かり勉強になりました。褥瘡を悪化させないトランスや福祉用具などの必要性がよく分かりました。
- パネルディスカッションが良かったです。前もって計画されたお話の流れではなく、考えながらのパネラーの方々の発言がとても良かった。
- 患者様家族の直の声が聞けた。
- 下元先生の講義、実技。
- いろいろな視点からの話を聞くことができて大変勉強になりました。
- 本人、家族の生の声が聞けてよかった。
- ポジショニングの実践がよかった。知らなかった情報を得ることができた。
- 大浦先生のお話で実際に褥瘡が治った例を伺いやる気が出た。正しいポジショニングが学べて良かった。
- ポジショニング、トランスファー
- ポジショニングと移乗で、いかに普段「ズレ力」を無視した移乗や体交を行っていたか恥ずかしくなりました。さっそく意識してケアしていきたいです。
- 実践ランチョンセミナー
- 体位変換の方法ではなく、原則をきちんと確認できた。「ケアナビ」の本がとてもわかりやすい。
- 下元先生のポジショニング。
- 下元さんが事例を合わせて紹介してくださり、わかりやすかった。
- 移乗、体位変換
- ポジショニング、移動方法
- 自分の知らない知識を得る事ができた。
- 実際の実践が分かりやすく、すごく良かったです。
- ポジショニングでの実際を学べたこと。
(7)来年度の総会で実施してほしいことをお聞かせ下さい。
- 各職種の立場からの症例発表など(成功例、失敗例)
- ポジショニングと各専門職(Dr、Ns、PT、OT、CW)の連携プレー
- トランスファーシートとグローブを見た事がないので展示してあると良かった。
- いろいろなcase study
- 堀田先生には本の紹介ではなく、どんな治療をしたのか、どんな関わり方をしたのか、症例を具体的に考えて欲しかったです。
- 事例を多く
- ポジショニングの実習
- フットケアも是非
- 症例でディスカッションする場合は、担当ケアマネ、サービス事業者を交えて事例検討される方がわかりやすいと思います。
- 症例検討会(在宅ケア中心に)
- ポジショニングピロー、マットレスレンタルを施設ができる方法や取り組んでいる施設があれば教えてください。
- 他職種でのパネルディスカッションの継続(今回のように)。
- 私は施設から参りました。在宅のことが多いので、できれば少し施設関係のことも聞けたらいいなと思いました。
- 現場の声をもっと聞きたい。工夫や代替品など知りたい(物品や薬品など)
- 実践ランチョンセミナーはとても良かった。またこういうのがあれば参加したいです。
- 移乗介助(負担の少ない)
- 展示ブースを多くして欲しい。
(8)当協会の活動全般でこうするともっと良くなると思われる点をお聞かせください。
- 熱意のある先生方の講演を聞く事ができ、とても勉強になりました。今後に活かしていきたいと思います。ありがとうございました。
- 県の担当課や、市町の地域包括支援センターや、看護協会員にもPRされるともっと地域ケアをしているスタッフに情報が流れて良いなぁと思いました。他PT会、OT会、ST会
- ケアマネに対しての指導(ケアマネージメント能力向上に)
- 在宅での細かな技を知りたい。
- 案内を病院にも出すと、もっと人が来ると思う。
- 協会の認知度を高めるためにCM、広告を利用して床ずれ予防をアピールする。
- シンポジウムの内容をしぼってほしい。
- ディスカッションにリハビリテーション専門職を入れてください。
- 褥瘡ケアに加わるスタッフの教育活動。
- パネルディスカッションのモデルの情報がもう少し詳しい方が良かった。話の中で拘縮、ねじれがある事がわかった。
- 初めて参加させて頂いた。思ったより参加者の人数は少なかったです。もっと沢山の人が参加できるようにいいかと思われます。
- 本日のポジショニングではコーディネーターがいない。貴重な意見がつながっていっていないと思いました。
- 各地域で実技の研修会をして頂き、ポジショニングや治療方法を広め、また新たな方法を地方から発信できたらと思う。